ゴルナーグラート駅は、スイス最高所の駅ユングフラウヨッホ駅に対し、アルプスを代表するマッターホルンが目の前に見える絶景の駅として知られています。
氷河特急の終点ツェルマット駅の駅前広場を挟んだところにGGB鉄道の駅があります。登山電車では国鉄線とは違い自動改札があるのが一般的です。
↑起点となるツェルマット駅舎
登山電車ですので、欧州では一般的なラックレール方式を全区間で採用しています。
↑ラックレールと台車の歯車
列車はゴルナーグラート行きであれば右側の眺めがいいです。出発するとすぐに登っていき、マッターホルンリゾートの拠点ツェルマットの街並みが望めます。その奥に雲にかかったマッターホルンが見えてきました。朝は全く見えませんでしたが次第に雲が消えてきました。
↑街並みとマッターホルンの車窓
更に登っていくと、牧草地に羊の群れが現れました。列車が近くを通っても見向きもしないほど慣れています。奥には先ほどよりもマッターホルンが見えてきました。
↑車窓の羊
その後も、マッターホルンを見ながら草原の中を快走していきます。途中のリッフェルベルクではリゾートホテルもあります。
標高が上がり、草も減り、ごつごつした岩肌が多くなってくると、マッターホルンの他、周囲の氷河、3000,4000m級の山々が連なる大迫力の車窓に変わってきます。
↑リッフェルベルク駅
終点のゴルナーグラート駅手前で、マッターホルンと反対側に小さな池が見えてきます。このほかにもいくつか小さな池を車窓から望むことができます。
↑青く澄んだ湖
終点のゴルナーグラート駅に到着しました。この列車はハイキングや展望台への観光路線ですので、駅前は展望台、レストランがあります。展望台からは、マッターホルンをはじめとする山々の360度の大パノラマが広がります。
↑ゴルナーグラート駅終端点
↑駅から望むマッターホルン
↓(左)急勾配を降りてくる(アンデルマット)、(右)機関車(アンデルマット)
↑(左)旧型の食堂車(アンデルマット)、(右)天窓付きは一等車(アンデルマット)
↓(左)氷河の雪解け水が流れる川沿いを走行、
(右)名物傾いたワイングラスは、急勾配でワインがこぼれないように考案されたが、大げさに傾けて作られている。急勾配で使用するとグラスは滑ってしまうため、食堂車にはストッパがある
↑(左)一等車内、二等車もボックスシート、(右)ラック式区間との境界には「A」の標識あり